【主婦目線簡単まとめ】ショールームで聞いてきました!エアコンの正しい使い方と節電のコツ<第1回>

インテリアコーディネートのエッセンス

このたび、エアコンに関するお仕事を担当することになり、もっと詳しくなりたくて、ダイキンのエアコンショールーム「フーハ東京」に行ってきました。

実は私、ショールーム好きなんでウキウキでした。カタログの小さな文字をじっくり読むのはちょっと苦手。でもショールームなら、知識豊富な専門スタッフさんが丁寧に、そして熱意たっぷりに説明してくださるるから嬉しい。「なるほど~!すっご~い!」と納得できる瞬間がたくさん。今回も、まさに目からウロコの学びがいっぱい!

そこで今回は「これは知っておくと絶対に役立つ」と思ったエアコンの基礎知識を、全3回に分けてわかりやすくシェアしていきます。

【第1回】冷房の「使い方ひとつ」で電気代は変わる!

最近の夏はとても長くて、5月から10月までエアコンを使いっぱなし…なんてご家庭も多いですよね。でも、その使い方、ちょっと工夫するだけで電気代がぐっと変わるかもしれません。

今回は、ダイキンエアコンのスタンダードモデルのEシリーズ、買い替えで人気のスリムなSXモデル、最上位モデルRXの3つを中心にご案内します。

シリーズRX(うるさらX)SXE
本体価格(6畳目安)¥495,000¥374,000¥300,000(オープン価格のため目安)
年間電気代(冷暖房)¥71,641¥85,881¥10,0244
省エネ性能加湿・除湿・AI快適・自動お掃除機能付き高効率・コンパクト・快適基本機能ありシンプル・価格重視・基本性能のみ
おすすめな方快適性を重視したい方、長く使いたい方コスパと機能のバランス重視の方とにかく費用を抑えたい方

①設定温度になる「立ち上がり」が一番電気を使う!

たとえば外の気温が35℃の日。家の中はさらに暑くて、36〜38℃なんてこともあります。

そんな中、エアコンを28℃に設定すると……エアコンは一気に温度を下げようと「フルパワー」でがんばります。このタイミングが、一番電気を消費している時間です。

でも、設定温度に到達すれば、あとはゆっくり「とろとろ運転」に切り替わり、省エネモードに。ずっと全力で働き続けているわけではないんですね。

つまり、何度もオン・オフを繰り返すより、つけっぱなしの方が電気代が安くなる、というのはこのことなんです。

例えば、ダイキンエアコンですと設定温度に到達する時間は

  • RXシリーズ(うるさらX):約30分ほど
  • CXEシリーズ:約60分ほど

最新モデルほど早く涼しくなり、快適性・電気代の効率も高くなります。

②風向きは「水平」が基本!冷やし方にもコツがあり

冷房の効率を上げるために、実は風の向きがとっても大切なんです。

エアコンをつけるとき、なんとなく「冷たい風を足元に届けたい」と思って、吹き出し口を下向きにしていませんか?でも実はこれ、逆効果なんです。

冷たい空気は自然と上から下に流れます。
つまり、エアコンから出た冷気は放っておいても勝手に下に降りてくるんです。

それをわざわざ下向きにしてしまうと、冷気が足元ばかりにたまり、エアコンのセンサーが「まだ部屋が冷えていない」と勘違いしてしまいます。

その結果、必要以上にエアコンがフル稼働してしまい、電気代もアップ…。
足元ばかりが冷えて、上半身がムワッとするという“冷えムラ”も起こりやすくなります。

なので、冷房時の正しい風向きは「水平にまっすぐ」に!

エアコンをつけ始めた最初のうちは、風を部屋の奥へまっすぐ送り出すのがベスト。
そうすることで、お部屋全体に冷たい空気が行き渡り、設定温度にも早く到達します。

部屋がしっかり冷えたと感じたら、必要に応じて少しずつ風向きを下げたり、弱風にしたりして調整すればOK。

ちょっとしたことですが、風向きの意識だけで冷房効率は大きく変わるんです。

「風向きを意識する」これ、今日からでもすぐできます!

③「暑い」の正体は“湿度”だった!冷やすより“除湿”がカギ

「なんだか部屋が暑い…」「ベタベタして不快…」「もっと温度を下げたい!」

そんなふうに感じたとき、ついリモコンで設定温度を下げてしまいがちですよね。

でも実は、その「暑さ」、本当の原因は“湿度”かもしれません。

湿度が高いと、体感温度がグッと上がる

例えば、室温が28℃でも、湿度が高いと「ムシムシして暑い」と感じてしまいます。
これは、湿度が10%違うだけで、体感温度が約1℃も変わると言われているから。

つまり、同じ温度でも湿度が高いと「涼しくない」と感じるのです。

■ 例えば日本とハワイ、湿度はこんなに違う

こちらは、東京とハワイ・ホノルルの月別の平均湿度を比べたグラフです。日本(東京)は、梅雨や夏にかけて湿度が70%を超える日が続き、室内もジメジメ…。
一方でハワイは、年間を通して60%前後と安定していてカラッとした快適さがあるんです。

■ 湿度が違うと、こんなに体感も違う

たとえば気温が同じ28℃でも…

  • 湿度が60%なら「まあまあ快適」
  • 湿度が75%だと「ベタベタして暑い…」

つまり、湿度が10%違うだけで、体感温度が1℃も変わるといわれています。
日本の夏が不快なのは「気温」よりも「湿度」のせいだったんですね。改めて勉強になりました。

湿度対策のポイント

最近のエアコンには、温度だけでなく湿度までAIが自動調整してくれるモデルも登場しています。

温度・湿度・気流を総合的に判断して、快適な空間をキープしてくれるのは本当にありがたいですよね。

でも、10年以上前のエアコンをお使いのご家庭では、そんな機能はまだ搭載されていないことも。ウチも10年以上のエアコンなんです。それって、どうしたらいいの?

そんなときは「除湿(ドライ)」モードを活用します。


【昔のエアコンでもできる!湿度対策の2ステップ】

  1. 吹き出し口を「水平」にして、まずは設定温度に早く到達させる
    • 冷気をまっすぐ部屋に送り込むことで効率よく冷えます。
  2. それでも暑く感じる場合は「除湿(ドライ)」モードに切り替える
    • 湿気を取り除くだけで、空気がサラッとして涼しさがアップ。
    • 冷えすぎには注意して、風量を調整しましょう。

室内の快適な湿度ってどのくらい?

人が快適に過ごせる湿度の目安は、40〜60%といわれています。
この範囲に保たれていれば、汗の蒸発がスムーズになり、自然と涼しく感じられるように。

また、湿度管理は快適さだけでなく、カビやダニの予防、健康管理の面でもとても大切です。

この夏は温度だけでなく、湿度も整えてエアコンと賢く付き合いましょう。

ととのえり|熊手えり

美容好きインテリアコーディネーター|大手ゼネコン・建築設計事務所を経て、130店舗以上を展開する某カリスマ美容家の企業のインテリア・内装デザイナー兼ブランド...

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