あなたはどっち?賃貸派?戸建派?引っ越し歴21回のインテリアコーディネーターが考えてみました【タワーマンション編_vol1】

Ellie_blog

先日、昔からお付き合いのある不動産会社様から、約2億円の分譲戸建てのフルコーディネートのご依頼を受けました。

実は、これまでにも何棟かのをコーディネートお手伝いさせていただいており、毎回「好きに豪華にやってください!」というありがたいオーダーを頂いて感謝感激。

私の仕事に対するスタンスは「去年の私を超えていけ」なので、 今回も前回以上にご満足頂けるプランをご提供できるように、まっさらな気持ちでスタート。

そんな折、なんと白金にある超高級タワーマンションにたまたま別の撮影の仕事で行くことになりました。おお!私はなんとラッキーなんだ!と思わずガッツポーズ。

そこで、引っ越し歴21回のインテリアコーディネーター目線で賃貸か?戸建か?を改めて分析してみました。(引っ越し歴の話はまた今度ゆっくりとしますね=^_^=)

数回に分けてアップしていきます。あくまでも私個人の主観ですからよろしくお願いします。

ステイタスの象徴・タワーマンション

今回、撮影でお伺いしたのは「白金ザ・スカイ」東京・白金エリアに位置する高級マンションです。錚々たるデベロッパー、設計は梓設計、エントランス等の共用部は乃村工藝社、施工は大林組と長谷工のJVとのことで、もうこの時点でかなり気合の入ったハイスペック物件であることが想像できます。大林組はかつて私も所属していた時期がありましてそれだけでなんか嬉しい!

早速、中に入ってみます。

こちらの物件はかなり広くて大きく、東棟と西棟に分かれており、低層部はテナントも入居する大型施設です。洗練されたテナントが入っているので行くだけでテンション上がります。

物件情報はこちら https://library.ttfuhan.co.jp/mansion/1404067.html

今回、私は仕様を見に行ったのでかなり建築屋さん目線なので豪華さがちょっと伝わりにくいかもしれません。全体の写真は上記サイトにしっかり掲載されているのでご覧くださいね。

とにかく広い!( ゚Д゚)というか、長い!100 mを超えているそうです。

入口からメインエントランスまでもなかなかの距離があります。2階のメインラウンジなんて広すぎて長すぎてもはや住居というより美術館です。

豪華な家具とアートが点在しており、ここにいつまでもいたい…まさに超高級ホテルに住むという感じでしょうか。

入口からおうちにたどり着くのに5分以上かかりそうです。うーん、凄すぎます…。

圧巻の大理石調の床

とにかく床が印象的なメインラウンジです。幾何学的なパターンで構成されていて、近年主流の白とグレージュの八角形が繰り返し配置された凝ったデザインです。やりすぎていない上品な仕上がりが素敵。

豪華な空間や洗練されたインテリアデザインに適していて、高級感を演出しています。いいですね!もうハートを射抜かれました。キュン!

吸い込まれそうな、ひとつとして同じ柄がない複雑な文様。やはりこのグレードの素材を戸建で再現するとなると重たくなりますね。

広さと天井高のあるレジデンスならではの贅沢ではないでしょうか。戸建ですと相当広くないと採用できないやや難易度の高い素材ですね。

この写真に写っているのは、窓とメインラウンジを軽やかに仕切る美しい格子のディテールです。グレージュとの相性も最高です。

この格子が空間に優雅さを加え、視覚的な仕切りとして機能しています。外の景色を自然に遮りながら、ラウンジ内部に一層のプライバシー感を与えています。

窓の外には高速道路や建物が並び、都市の現実感を感じさせる風景が広がっていますが、この巧妙な格子のおかげで、外の景観が気にならなくなります。

視線が外へと流れることを防ぎつつ、内部空間への集中を促すデザインとなっており、ラウンジ全体が静謐で豪華な雰囲気に包まれています。

このディテールが、居住者が日常を忘れてゆったりとくつろげる空間を演出し、まるで現実から隔絶されたかのような素晴らしい没入感をもたらしています。


「白金ザ・スカイ」は、情緒豊かな住宅街であるとともに、独自の文化を発信する白金の街並みに調和しつつ、アクティブな都心生活にも対応する大規模複合都市開発により、敷地面積11,000m²超、高さ150m超、地上45階建の東棟を含む総戸数1,247戸というビッグスケールで街のランドマークとして築かれています。家族が心安らぐ場所であり、最新の流行に親しむ場所であり、働き方を支える場所でもあるように多様な人びとの暮らしを輝かせるまちづくりが目指されています。
共用部・内装のデザインは、「世代を超え、世界に誇れる」ことをコンセプトとし、世界に通じるモダンデザインによって次の世代まで住み継がれる、普遍性を備えた邸宅が目指され、その象徴となるのが、壮大なエントランスです。水と光を用いて、非日常空間が演出されています。2つのタワーは「華やぎ」と「品格」をテーマとし、ラウンジやゲストルームなどが多彩なテイストで設けられます。
当社では共用部インテリア全般の監修と、シンボルフィンやファブリック壁などデザインのポイントとなる部分の造作施工を担当しました。

乃村工藝社より抜粋

https://www.nomurakougei.co.jp/achievements/page/shirokane-the-sky

グレージュって?

「グレージュ」は、「グレー」と「ベージュ」を掛け合わせた言葉で、両者の中間に位置するニュアンスを持つカラーを指します。

グレーの落ち着いた冷たさと、ベージュの温かみのある柔らかさを兼ね備えているため、非常に上品で使いやすい色として海外のインテリアでも大変人気があります。

 

写真は2018年に泊まった香港のケリーホテルです。とってもモダンで素敵なグレージュの空間です。

グレージュは、ナチュラルで控えめなトーンでありながら、モダンで洗練された印象を与えることから、高級マンションのロビーやホテル、住宅の壁や床材、家具に使われることが最近日本でもぐっと増えました。嬉しい!

また、他の色と調和しやすいという特徴もあるため、さまざまなスタイルの空間に合わせやすい色なのでおすすめです。

このレジデンスの床もグレージュの要素が感じられるトーンが含まれており、空間全体に落ち着いた高級感を与えています。

次回はお部屋の仕様をじっくり見てみますね。お楽しみに!

エリィ

インテリアコーディネーター・整理整頓アドバイザー・ラジオパーソナリティ|大手ゼネコン・建築設計事務所を経て、130店舗以上を展開する某カリスマ美容家の企業の...

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