丁寧な暮らしを北欧家具から始めるススメ【Yチェア・カール・ハンセン&サン】
家具ブランドの友人に誘われて、Yチェアで有名な北欧家具のカール・ハンセン&サンで開催されたリッケ・フロストの新作発表パーティに参加してきました。今回は話題の「横向きソファ(サイドウェイソファ)」を堪能してきました。
ラクに横を向いて楽に座ってしゃべれる可愛いソファです。座ってみるとほんと、話しやすい。ただ横に座るより自然な姿勢と距離で会話できる。
無垢材と背面はYチェアで採用されている手編みのペーパーコードが採用されていて、伝統的なデンマークのクラフトマンシップと現代的なデザインの融合した逸品です。
同シリーズのRF1904サイドウェイ・ラウンジチェア。まっすぐに座らなくても寛げます。コーヒーテーブルも絶妙なサイズと仕様がエレガントで素敵です。
デンマークの人は家具好きですよね。暮らしを豊かにすることにとても興味がある国民性だと思います。冬が長いから家での時間の使い方が上手な気がします。家具デザインやインテリアが人々の生活に日本より遥かに密接に結びついているなと感じます。
リッケ・フロスト(Rikke Frost)って?
デンマーク出身の著名なコンテンポラリーデザイナーで、特に彼女のオーガニックでクラシックな素材を使ったモダンなデザインが評価されています。
彼女は、伝統的なデザインと現代的な機能を融合させた家具や照明、インテリアアイテムを目指しています。
デンマークのリアリティ番組「デンマークのネクスト・デザイン・クラシック(Danmarks næste klassiker)」は、5人の家具デザイナーが番組を通じて、「デンマークの次なる名作」を生み出すという挑戦に取り組む内容だったとか。
え!凄い!日本にはそんな番組ないですよ。
リッケ・フロストさん、笑顔が素敵な方ですね!
この番組は、視聴者にデザインプロセスの複雑さを紹介してデザインが最終的に製品として家庭に届くまでの工程を詳しく見られるという、DIYが盛んなデンマークっぽい、家具好きにはたまらない番組、良いなあ!
彼女は5人のうちの1人として参加し、たった3週間でプロトタイプをデザインして開発をし、子供用家具「ブッキ」をデザインし、このコンペティションで入賞。
CALEOシリーズとして半年後には商品化さたそうで、通常製品開発には10年くらいかける北欧にしては珍しいほどの超スピードで誕生したそうです。凄い革新的ですね。
素敵な家具が生まれる背景
デンマークの人々が家具やデザインを大切にし、暮らしの質を高めることに熱心である背景には、「ヒュッゲ(hygge)」と呼ばれる文化的な価値観が影響しています。
ヒュッゲは、居心地の良い空間や時間を大切にし、心の豊かさを追求するライフスタイルを指します。
だからこそ、家具やインテリアが人々の心地よい生活に不可欠なものとして重要視され、テレビ番組まで作られるほど注目されているのも納得です。
ヒュッゲって何ですか?
「ヒュッゲ」(Hygge) は、デンマーク語で「居心地の良さ」や「温かい雰囲気」を意味する言葉で、家族や友人と過ごす安らぎのある時間や空間を大切にするデンマーク独自のライフスタイルを表します。
ヒュッゲは、特定の物や行動ではなく、精神的な満足感やリラックスできる状態を指します。
ヒュッゲの特徴
- 居心地の良い空間
柔らかい照明、キャンドル、暖かい毛布やクッションなど、インテリアに気を使って落ち着ける空間を作ることが重視されます。 - シンプルでリラックスした時間
忙しい日常を忘れ、友人や家族と過ごす時間や、自分自身がリラックスできる時間を大切にします。本を読んだり、コーヒーを楽しんだり、自然の中で過ごすこともヒュッゲの一部です。 - 人とのつながり
ヒュッゲは、人との温かいつながりを大事にします。特に、家族や親しい友人とゆっくりとした時間を共有することが重要です。物よりも、共有する時間に価値が置かれます。 - 小さな幸せを大切にする
贅沢なものでなくとも、日常の中の小さな喜びを見つけ、シンプルな幸せを大事にする考え方です。暖かい飲み物やおいしい食事など、日常の些細なことに感謝する姿勢がヒュッゲの精神です。
ヒュッゲが大切にする価値観
デンマークは世界でも「幸福度が高い国」として知られていますが、その理由の一つがこのヒュッゲ文化にあるとされています。
ヒュッゲは、ストレスや競争社会から一時的に離れ、自分自身や周囲とのつながりに焦点を当てることで、精神的な充実感を得ることを目指しています。
デンマークでは、寒く暗い冬が長いこともあり、家庭内や屋内での生活が重要視されます。こうした背景から、ヒュッゲ文化が特に根付いています。
日本でも近年、ヒュッゲの概念が注目され、忙しい日常の中で心地よい時間を作り出すライフスタイルが求められるようになってきています。
日本もずっと北欧ブームだけど
日本は「時短」や「効率性」がSNSでも溢れています。これが必ずしも幸せな気分に結びつかない理由は、これらの概念が主に生産性や短期的な成果に焦点を当てているからです。
効率的に物事を進め、時間を節約することは重要ですが、心の充実や豊かさを得るためには、単なる効率の追求だけでは不十分なことがあります。
- 過度な効率化は、ストレスや心の余裕を奪い、プレッシャーを生むことが多い。
- 心のゆとりの欠如は、リラックスできる時間を削り、無駄と感じる瞬間さえも排除してしまう。
- 人間関係の希薄化も効率重視の働き方では問題で、深い交流を犠牲にすることがあり。
- 長期的な満足感が得られにくく、達成感は短期的に終わりがち。
- 充実した時間を得るためには、目的のないリラックスした時間も必要。
こうした背景から、デンマークの「ヒュッゲ」のように、ゆったりとした時間を過ごし、心の豊かさを重視するライフスタイルが注目されています。
良い家具は人生へのQOL投資
日本の「時短」や「効率性」は、時間の節約や生産性向上には効果的ですが、必ずしも幸せや心の豊かさに結びつくとは限りません。
その理由は、これらが主に短期的な成果に焦点を当て、精神的な充実感や長期的な幸福感を軽視しがちです。
北欧家具は質感や職人の技が光るデザインで、人生に深い満足感を与えるアイテムです。
そのシンプルで洗練されたデザインは日々の暮らしに調和をもたらし、使うたびに手仕事の温もりを感じさせてくれます。
確かに価格は安くありませんがその価値は長く使い続けることで実感でき、品質に対する投資とも言えます。
北欧家具は、QOL(生活の質)を高め、居心地の良い空間を求める人にとって、心地よい時間を提供する欠かせないパートナーとなるでしょう。
ぜひ本物の北欧家具を味わいにショールームへお出かけしてみてください。
きっとお気に入りの家具に出会ってしまうかもしれません。カール・ハンセン&サンは2024年の12月に表参道に移転するそうですよ。楽しみですね!
カール・ハンセン&サン
https://www.carlhansen.com/ja-jp/jajp/stores/flagship-store-tokyo
https://www.carlhansen.com/ja-jp/jajp/collection/collections/sideways-series
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