九份茶坊|台湾茶の楽しみ方と地下アート・猫灯籠まで体験ガイド【女子旅向け】
こんにちは。ととのえりです。
今回は、九份の中でも私がいちばん心を奪われた「九份茶坊」だけに特化した記事を書いてみました。
九份といえば観光客でにぎわう細い路地や赤い提灯の情緒的な景色が有名ですが、その喧騒の奥には静寂と香りとアートに満ちた“別世界”があります。
観光スポットとしての九份とはまるで違う顔を持つ場所で、今回の旅の中で最も「来てよかった!」と癒されたのは、この九份茶坊で過ごした贅沢な時間でした。





喧騒の九份で、別次元の静けさに包まれる場所
九份茶坊の扉をくぐった瞬間、外のざわめきがふっと消えたような感覚になります。
古い木造建築が放つやわらかな香り、丁寧に磨かれた茶器、アンティークの棚に落ちる低い灯り。店内の空気はしん…と静まり返っていて、不思議と呼吸が深くなる。
階段を降りると茶器をモチーフにした滝の下に鯉が泳いでいる!なんて贅沢!なんて素敵!
九份観光で疲れた心と足が、ここで一度リセットされるようでした。



お茶の所作が静かに美しくて、見とれてしまう
席につくと、店員さんがまず最初の一杯を淹れてくれます。
今回担当してくれた男性が、びっっっくりするほどのイケメン!( *´艸`)
優しい声と、無駄のない静かな所作。お茶を淹れる動作そのものが美しくて、それだけで旅のテンションが上がります。
私は夫たち(男性3人)と一緒でしたがニヤついていました・・・絶対、女子はいくべし!ですわ!(笑)
凍頂烏龍茶や高山茶の香りはふわりと立ち上がり、湯気に混ざって鼻先に届きます。
急須からお湯が落ちる音、茶杯の温かさ、飲むたびに変わる香りの余韻。お茶という時間が、体の奥にすっと染み込んでいくようでした。






台湾茶の基本の淹れ方(九份茶坊で教わった流れ)
① 最初の一杯(1煎目)── 約40秒
最初はじっくり時間をかけて抽出します。
茶葉がゆっくり開き、香りが一番高く立ち上がる瞬間。
✔ 香りがふわっと広がる
✔ 湯温は熱め(80℃前後)
✔ 茶葉そのものの個性が最も感じられる
ここがいちばん“香りのピーク”と言ってもいい時間でした。
② 二杯目(2煎目)── 約10秒
二煎目は驚くほど短い。
たった 10秒ほど で十分です。
✔ 茶葉がすでに開いているので抽出が早い
✔ 香りは落ち着き、味に“丸み”が出る
✔ 甘みが感じられるのがこのタイミング
短い時間でもしっかり味が出るのが台湾茶の面白さ。
③ 三杯目以降(3〜6煎目)── 数秒でOK
ここからは瞬間で決まります。
✔ 3〜4煎目:2〜3秒
✔ 5煎目〜:5秒前後
茶葉の状態やお湯の温度で変わるので、“香りが立ったら注ぐ” くらいの感覚でOK。
味が軽くなっていくのではなく、“透明度が増す” ように変化していきます。
この移ろいを楽しむのが台湾茶の醍醐味です。
「小さな茶器」で何度も淹れ直すのが台湾流
台湾茶は大きなカップで飲むのではなく、小さな茶杯で少しずつ飲むスタイル。
・香りの変化
・味の深まり
・湯気の立ち方
・茶葉の開き方
こうした「変化」そのものを楽しむ時間。
九份茶坊で体験して初めて、お茶ってこんなに奥深いのか…としみじみ感じました。感動。



そして余った茶葉は持って帰れます。なんて素敵なサービス!
さらに美術家のマダムの猫のポストカードをプレゼントに頂きました。嬉しい!っていうか、イケメンからもらったから喜び倍層です。マダムったら、女心わかってるなぁ・・・素敵すぎです!
テラス席の絶景は、ただ座っているだけで癒される
九份茶坊に来たら、ぜひテラス席に座ってほしい。
霧がふわっと流れる瞬間や、山々の青い重なり、遠くにきらっと光る海。茶器から立つ湯気と九份の風景が重なる時間は、本当に美しくて、思わず息を飲むほど。
ここで撮る写真は、どれも驚くほど絵になります。





地下に広がる“マダムのアート空間”が圧巻
そしてここからが九份茶坊の核心。
地下にある“アートコーナー”が本当に素晴らしいんです。
階段を下りると、美術館のような静けさと影の深さを感じる世界が広がります。
茶器、陶器、書画、骨董品など、ひとつひとつの作品が丁寧に飾られていて、スポットライトが落ちる表情がどれも本当に美しい。
時間がゆっくり流れ、気づけば長居してしまうほど。
九份茶坊の精神性を象徴するような、深く静かな空間です。









マダムは猫が大好き。猫の灯籠がたまらなく可愛い
そして私が個人的に一番キュンとしたのが、猫のモチーフたち。
九份茶坊のオーナーであるマダムは猫が大好きだそうで、棚にも壁にも、可愛い猫のオブジェがたくさん。
どれも優しい表情で、アート空間の中にほんのり可愛さとユーモアを添えてくれています。
特に夜は、猫の灯籠のお腹から“ほわっ”と漏れる光がたまらなく癒されるんです。
九份の静かな夜の空気と猫の灯りの組み合わせは、まさに魔法のような時間でした。




茶葉は“香りで旅を思い出せるお土産”
九份茶坊は茶葉も種類が豊富で、お土産にぴったり。
特におすすめは
・凍頂烏龍茶
・阿里山高山茶
・東方美人茶
パッケージも美しく、日本に帰ってから飲むと九份の静かな時間がふっと蘇るのが嬉しい。



まとめ|九份のお茶の時間は、旅そのもの
九份茶坊は、ただのお茶屋さんではなく
“心を静める体験ができる場所” です。
喧騒から遠ざかる静寂、
香り高い台湾茶、
アートの深み、
猫の灯りの優しさ、
九份の夜の空気。
その全部が溶け合って、九份で過ごすひとときを特別なものにしてくれる。
九份を訪れたら、
ぜひ一度、この静かな世界に足を踏み入れてみてください!
📍 九份茶坊(Jioufen Teahouse)
九份老街の中にある、百年以上の古屋敷を改装した茶藝館。
「茶・陶・画」をテーマに、台湾茶を味わいながら、
陶器や絵画を楽しめるアート空間。
窓からは山と海が広がり、夕方は特に雰囲気抜群。
旅の疲れも癒される、九份屈指の落ち着けるスポットです。
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