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せっかくなので|この映画を観てから、ディオール美術館に行ってほしい

こんにちは、ととのえりです。

ディオール美術館を巡りながら、
ずっと頭の片隅にあったのが、
ミセス・ハリス、パリへ行く
という映画でした。

たぶん、
この映画を観ていなかったら、
私はあの美術館を、
ここまで深くは感じられなかったと思う。

せっかくなのでぜひ、行く前にご覧になってほしい!

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』より
© 2022 Mrs Harris Goes to Paris Ltd. / Focus Features
映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』より
© 2022 Mrs Harris Goes to Paris Ltd. / Focus Features

ミセス・ハリスは、とてつもなく優しい

この映画の主人公、ミセス・ハリスは、
ロンドンで家政婦として働く、
ごく普通の女性。

いわゆる
若くて華やかなヒロインではありません。
どちらかというと、
「どこにでもいそうな、おばちゃん」。

でも、
だからこそ胸に残る。

彼女は、
あるきっかけから
ディオールのドレスに強く惹かれていきます。

それは、
見せびらかしたいからでも、
特別扱いされたいからでもない。

ただ、心から憧れてしまった。
その気持ちが、とてもまっすぐで、
とても人間的で好き。

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』より
© 2022 Mrs Harris Goes to Paris Ltd. / Focus Features

ディオールのドレスが「憧れ」だった時代の空気を感じる

この映画を観ていると、
当時の人たちが
ディオールのドレスを
どんな思いで見つめていたのかが、
じわじわ伝わってきます。

それは、
高級だから、でも
流行っていたから、でもない。

「人生で一度、触れてみたいもの」
「自分の人生を少しだけ肯定してくれるもの」

そんな存在だったんだろうな、と。

ミセス・ハリスが
年齢も立場も関係なく、
そのドレスに憧れた理由が、
とても自然に理解できました。


美術館で感じた“温かさ”と、映画が重なった

ディオール美術館で、
私が一番心を打たれたのは、
職人さんたちの存在でした。

目の前で、
黙々とビーズを縫い続ける人たち。

誰も主張しない。
でも、
一針一針に、
とてつもない時間と集中が込められている。

その姿を見たとき、
映画の中で感じた
ミセス・ハリスのやさしさと、
すっと重なったんです。

ゴージャスだけではない

ディオールの世界って、
とても華やかで、
とても贅沢。

でも、
美術館とこの映画を通して感じたのは、
その奥に、ちゃんと人の心があるということ。

冷たい高級品じゃない。
人の手で作られて、
人の気持ちを受け止めるための美しさ。

だからこそ、
ミセス・ハリスのような女性が
あんなにも強く惹かれたんだと思う。


だから、この順番がおすすめです

もし、
これからディオール美術館に行くなら。

ぜひ、
『ミセス・ハリス、パリへ行く』を観てから
足を運んでみてください。

そうすると、
展示されているドレスや、
ビーズ刺繍、
アトリエの空気が、

ただ「すごい」ではなく、
「誰かの憧れだったもの」
として立ち上がってきます。

まとめ|美しさは、憧れとやさしさでできている

ディオール美術館が
こんなにも心に残ったのは、
ただ美しかったからじゃない。

そこに、
憧れた人の気持ちと、
作り手のやさしさが、
ちゃんと息づいていたから。

映画と美術館。
この二つが重なったとき、
ディオールというメゾンは、
ぐっと立体的に、
そして人間的に見えるように感じて。

幸せな時間でした。

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』
▶ 公式サイトはこちら
https://movies.shochiku.co.jp/mrsharris/

ととのえり

美容好きインテリアコーディネーター|大手ゼネコン・建築設計事務所を経て、130店舗以上を展開する某カリスマ美容家の店舗内装デザイナー兼ブランディング担当とし...

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